印鑑を作るのが面倒で、銀行印を使いまわしたいと思うことってありますよね。
でも、銀行印の使いまわしには思わぬ危険が潜んでいる事をご存知でしょうか。
この記事では、銀行印の使いまわしの3つの危険と回避策について書きました。
ぜひ、最後まで読んで銀行印の使い回しによるトラブル回避にお役立て下さい。
銀行印の持つ役目と効力について
銀行や証券会社などの金融機関とのお金のやり取りに使われるのが銀行印です。
銀行印の登録は口座開設の時に行いますが、使用中の実印でも登録が可能です。
逆に、銀行印を実印に登録したり、認印を銀行印にする事も出来てしまいます。
但し、銀行印1本だけに実印や認印の役目を担わせるのは絶対やめるべきです。
理由は、銀行印の使いまわしには次のような3つの危険が潜んでいるからです。
銀行印の使いまわしの3つの危険
- 印鑑の盗難や紛失ですべてを失う
- 第三者によるお金の無断引き出し
- 重要な契約を勝手にされてしまう
銀行印の使い回しには、実印や認印など用途の違う印鑑だけでなく、複数口座で1本の印鑑を使うこともあるでしょう。
いずれにせよ、銀行印の使い回しには次の3つのリスクが伴うので注意が必要です。では、1つずつ見ていきましょう。
印鑑の盗難や紛失ですべてを失う
銀行印の使いまわしの危険の1つ目は、印鑑の盗難・紛失ですべてを失うこと。
これは、銀行印を実印や認印として使い回しをしていた時に起こるリスクです。
すべての印鑑を銀行印1本で使い回しすれば、管理が楽で便利だとは思います。
でも、印鑑が見当たらない時、盗難されたのか、紛失したのか判断に困ります。
これは、契約や財産に関わる権利を、いつ奪われても判らないということです。
財産や契約権を奪われる位なら、実印と銀行印を分ける手間と費用なんて、たかが知れていますよ。
第三者によるお金の無断引き出し
銀行印の使いまわしの危険の2つ目は、第三者に勝手にお金を引き出される事。
これは、1本の銀行印を複数口座で使い回しをしていた時に起こるリスクです。
家族で銀行印を使い回しすると、配偶者や子供による無断引き出しも可能です。
家族の仲が良ければ問題ないですが、家族トラブルがあるなら注意が必要です。
最悪なのは第三者による銀行印の盗難で家族の貯金すべてにリスクが及びます。
銀行印の使い回しを避けることは認知症の方いる場合も未然にトラブルを防ぐことに繋がります。
重要な契約を勝手にされてしまう
銀行印の使いまわしの危険の3つ目は、重要な契約を勝手に結ばれてしまう事。
これは、銀行印を実印として使いまわしをしていた時に考えられるリスクです。
実印と銀行印の決定的な違いは、法的拘束力のある重要契約に使えることです。
つまり、たった1本の印鑑で人生を変える契約の行使が出来る事を意味します。
銀行印を実印として使い回していると、預貯金を奪われるだけでは済みません。
最近の銀行は印影もデータ管理。銀行の個人情報漏洩リスクを考えると使い回しは避けるべきです。
銀行印の使い回しの危険のまとめ
さいごに、銀行印を使い回したときのリスクについて簡単にまとめておきます。
- 印鑑の盗難や紛失ですべてを失う
- 第三者によるお金の無断引き出し
- 重要な契約を勝手にされてしまう
銀行印の使い回しには、他にも思わぬトラブルを引き起こす可能性があります。
今は、ネット通販を使えば印鑑も安くて良いものが簡単にすぐに手に入ります。
この機会に、新しい印鑑を作って万全にしておくと良いのではないでしょうか。
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